白ワインのシャブリのような食中酒を目指す。伊藤酒造の本気

STORY

法律により20歳未満の方の酒類の購入や飲酒は禁止されています。20歳未満の方に酒類を販売することはできません。

伊藤酒造の酒造り

福井市の北西部にある福井藩の菩提寺「大安禅寺」の近くに蔵を構える伊藤酒造は、すぐ近くを九頭竜川が流れ、越前海岸へ車で20分ほどの場所にあります。創業は1894（明治27）年で、元々は由緒ある庄屋だったといいます。現代表で杜氏の伊藤康晴さんが蔵を継いでからは「純米吟醸」に力を入れ、ミネラル感のある個性的な辛口を生み出してきました。代表銘柄「越の鷹」のネーミングは、福井藩主がこの地で鷹狩りをしたことに由来。ワインの味わいを意識し、着実に知名度を上げつつある酒は大きく羽ばたく鷹のような日本酒になりそうです。

私がふくいさんです！

伊藤酒造　伊藤康晴さん

こだわりエッセンス

その①｜辛口ワインの代表格「シャブリ」のような味わい

ようやく春めいてきた３月上旬、伊藤酒造を訪ねると情緒漂う蔵から蒸気が上がり、中では現代表で杜氏の伊藤康晴さんが緊張した面持ちで米の蒸し具合をチェックしていました。「僕はほとんど独学です」と人懐こい顔で笑いますが、前杜氏が急逝したことでサラリーマンから蔵に戻った康晴さんにとって、酒造りは簡単なものではありませんでした。当時主流となりつつあった純米吟醸や大吟醸を造る技術も設備もなく、他の蔵元や杜氏、研究所の先生に教えを請いながら酒造りをしてきました。先の見えない中で白ワインの代表格・シャブリに出合い、香りやミネラル感に蔵の造る酒に共通するものを感じ、伊藤酒造の新章が幕を開けました。

その②｜米の吸水具合に味わいのポイントを見出す

康晴さんが目指すのは、どこまでもクリアで飲んだ後に旨みが残るのに後味にキレのあるお酒。その透明感ある味わいを出すために、蒸す前の米の吸水具合の見極めにこだわりを持っています。酒米に水をたっぷり吸わせ、柔らかく蒸すと発酵の時に米がよく溶けますがどっしりした味わいになり、逆に硬すぎると味が薄っぺらくなってしまいます。目指す味わいにするため、米にどのくらい水を吸わせるか、天候や気温を見ながら決めていると言います。

その③｜白ワインのうまみや酸味を日本酒で表現

越の鷹の定番代表格は「辛口純米吟醸」で、康晴さんが初めて造った「特定名称酒」です。特定名称酒とは、原料となる米や精米歩合などの条件を満たした「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」で、一定の品質が保たれているもの。それまで普通酒をメインとしてきた伊藤酒造にとって、過去と決別する酒でした。「辛口純米吟醸」は、飲食店から「どこにもない“モダンな辛口”」と高評価を得ています。

現在「越の鷹」は定番の４種があり、3年前には「さかほまれ大吟醸」「さかほまれ純米大吟醸」をリリースしました。「フルーティでうまみがしっかりとあります。蔵にとって次のステップに移る酒となりました」。今後は白ワインのうまみや酸味を意識し、日本酒で表現していきたいと語る康晴さん。その目は空飛ぶ鷹のように遠くを見渡していました。

荷姿イメージ

商品発送の目安は、商品注文後、3～4営業日となります。

※商品を化粧箱に入れてお届けします。

商品情報

＜越の鷹　さかほまれ純米大吟醸＞

◆品目：日本酒
◆原材料名：米（国産）、米麹（国産米）
◆原料米：さかほまれ100％
◆精米歩合：50％
◆アルコール分：15度
◆内容量：720ml
◆保存方法：開栓後は冷蔵庫にて保管
◆配送形態：通常便

＜越の鷹　さかほまれ大吟醸＞

◆品目：日本酒
◆原材料名：米（国産）、米麹（国産米）、醸造アルコール
◆原料米：さかほまれ100％
◆精米歩合：40％
◆アルコール分：16度
◆内容量：720ml
◆保存方法：開栓後は冷蔵庫にて保管
◆配送形態：通常便