福井市で誕生した黄金色の小玉スイカ“ポスト金福すいか”の秘密に迫る！

ビニールハウスに潜入！

じっとしているだけで汗が噴き出す暑さのビニールハウス内で、すくすくと育つスイカ。たくさん黄金色の実がなっていると思いきや、一部に緑色のスイカが。違う品種と一緒に育てないと受粉ができないそう。手間を惜しまず人の手によって人工授粉を行います。

「玉吊り」や「立体栽培」など、手間を惜しまず栽培！

金福すいかは美しい黄金色の類まれな“美人さん”ですが、傷がつきやすい繊細なお肌の持ち主。しかも葉っぱは紙やすりのようにザラザラ。表面を傷つけないようにネットに入れてぶら下げる「玉吊り」を行います。風や葉っぱの擦れから守られながら育つのです。
それともう一つ、金福すいか栽培の特徴として、空間を利用した立体栽培があります。一般的にスイカは地這栽培。空間を利用することでツルの誘引や玉吊り作業の手間はかかりますが、ハウス面積を最大限活かして収穫量を確保しています。

“ポスト金福すいか”を食べてみた！

種が少なく、皮のギリギリまで甘いからスイカを丸ごと楽しめる！

全国のスイカファンのみなさま、申し訳ございません！“ポスト金福すいか”を試食させていただきました！
さっそくガブガブッ、かぶりついてまず思うのは圧倒的な甘さと食べやすさ。
スイカを食べにくくしている憎き黒い種がなく、ペッと吐き出す必要も、ホジホジする必要もありません。福井市園芸センターでは種なしにすることにこだわりを持って研究されたとか。これ、食べてみるとホント～にありがたいです。種さえなければ･･･なんてストレスに感じることなく、ただひたすら味わうことに専念させてくれて消費者想い。スイカを愛する者としては尊さすら感じます。
肝心の味は、とにかく甘くてジューシー！ 甘い甘い甘い！ 皮のギリギリまで甘いから小玉スイカとは言えおいしく味わえる部分が多くて幸せな気持ちになれます。言わずにいられない･･･「好きです！ポスト金福すいか！」。
一般的な大玉スイカのようにザラッとした硬めの食感ではなく、上品でなめらかなシャリシャリ感が特長的。甘さも食感もリッチな味わいで個人的に購入したいところですが、残念ながら販売は来年以降とのこと。楽しみに来シーズンを待ちましょう。